道路舗装工事
道路の舗装には、アスファルトが使用されることが多くあります。道路の表層は4つに分かれており、以下のような手順で工事を行います。
①現場の測量
工事を行う前に現場を確認し測量を行います。設計図と合っているかなど、現場をしっかり見ながらチェックをします。
もし、足りない部分があれば追加で測量などを行います。そして、工事を行う上で必要な目印をつけたり、粉塵対策を行ったり、周辺地域への工事の周知などの準備をします。
②路床工事
路床は舗装の最下層の部分で、基盤となる大事な部分のため、厚い場合は、約1メートルの深さになります。まずはそこまで土を掘り下げる作業を行います。
次に、重機を使い掘った後の溝に砂を敷き詰めて土台を作ります。路床は最終的にすべての荷重のかかる場所です。そのため、路床が脆弱だと地盤沈下などが起こる可能性があるので、特に念入りに行われます。
③路盤工事
路盤は舗装の中間層の部分で、上層と下層に分かれており、荷重や衝撃を分散させる役割を担っています。
まず、路床の上に砕石などを敷き、次にローラー重機などで締め固めます。砕石は、荷重や衝撃を受け止めるため、粒度を調整したものが使われることが多いです。
④基層工事
基層は、路盤の上に敷く層で、150度以上に加熱されたアスファルト混合物を、アスファルトフィニッシャーと呼ばれる重機を使って敷均し(しきならし)していきます。
敷均しが終わった後は、さらにローラー重機を使って締め固めます。基層部分は、荷重を均一に分散させるクッションのような役割を果たします。
⑤表層工事
表層は舗装の最上部で一般的に目にする道路の部分です。この部分には高い耐久性を持ったアスファルトが使用されることが多いです。作り方は基本的に基層部分と同じですが材料が異なり、表層部分は摩耗・水などに強く滑りにくいものが使用されます。
さらに路面に水が溜まらないように排水溝に傾斜をつける「余盛り」もここで行われることが多いです。余盛り後には、さらにアスファルトを敷き詰め重機で締め固めます。